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農作業体験|自然農日記18

農作業体験|自然農日記18


本日は、ナオライ農スタッフが関わっている別のプロジェクトで出会った女性2名の方々が、何やら面白いベンチャー企業が地元で活動していると興味を持ってくださり、農作業体験に来てくださいました。

久比集落の農床(※1)では、秋冬野菜の可愛らしい芽が出ているのを良く見かけているので、蒔き時期が少し遅いかなと思いつつ、「のらぼう菜」と「きんせんか」の花の種を蒔き、ミカドレモンの苗木の周りにキャベツ、カリフラワー、岡山サラダ菜、サニーレタスの苗を移植しました。

ナオライ農チームが栽培に取り入れている「不耕起栽培(※2)」、「協生農法の考え方(※3)」、「水脈整備の視点(※4)」を説明させていただくと、「不思議!」との声。

「どこに何が植っているかわからない」と驚きながら、お二人とも興味津々で作業に加わってくださいました。

10日程前に種まきし発芽していたレタスは残念ながら、9割は虫に食べられていました。サバイバルしてくれているレタスは見守りつつ、大切に育てたいです。

レタスと同じ日に蒔いていた赤大根は無事に生育していたので間引き(本葉が混み合ってきていたところを、しっかりした株を残して抜き取り)し、その場で皆さんと間引き菜の味見をしました。

ナオライの食卓に秋冬野菜たちが登場できるように、必要であれば、私たちも野菜の成長に手を貸したいと思います。

秋冬野菜たちが無事育ったら、、

#ナオライの食卓

の様子もお届けしますので、是非お楽しみに!!

(注)

※1 久比集落には「農床(のうとこ)」と呼ばれる、自給が目的の小規模な畑が各家に存在している。
近所同士で生育時期の異なる野菜を栽培し、収穫の際に物々交換し合う「農床文化」が今でも継承されている。

※2 不耕起栽培とは、その名の通り土を耕さずに作物を育てる栽培方法を指す。土を耕すと土壌の炭素が空気中に放出されてしまうが、耕さない栽培方法は土中に炭素を固定するため、気候変動の要因の一つとされるCO2の削減に対して効力があるとされている。

※3 協生農法とは、無耕起、無施肥、無農薬、種と苗以外一切持ち込 まないという制約条件の中で、植物の特性を活かして生態系を構 築・制御し、生態学的最適化状態(生態最適)の有用植物を生産 する露地作物栽培法。
生態学的最適化とは、与えられた環境条件で 可能な範囲で、複数種が競合共生しながらそ れぞれ最大限の成長を達成する状態を言う。 これに対して、慣行農法が依拠する生理学的 最適化は、一般に単一種の生育条件を最適化 するために環境条件を変えることを指す。

※4 「大地の再生」主宰の造園技師、矢野智徳氏が提唱する環境改善の手法の考え方のひとつ。

【参考資料】
・協生農法実践マニュアル, https://synecoculture.sonycsl.co.jp/public/2016年度版%20協生農法実践マニュアル_compressed.pdf , (参照2022-10-10)
・大地の再生結の杜づくり, https://daichisaisei.net , (参照2022-10-10)

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